海外で評価が高い日本車

日本は世界有数の自動車生産国ですが、同時に生産される自動車の品質の高さでも定評があります。
その為、国民所得が低く新車がなかなか購入出来ない人も多い新興国や発展途上国では、安くて品質に優れた日本の中古車は大変人気があります。

実際それ等の国に行くと、日本なら道端に放置されていても誰も見向きもしない様な古い車が、まだ立派に現役で走っています。
おそらく走行距離の累積は百万キロに近いのではないでしょうか？

中古車買取専門店が増えた理由

以前テレビの国際ニュースで最近では海賊騒ぎで有名なソマリアの武装勢力の映像が流されていましたが、彼等が機関銃を搭載して街中を走り回っている車は荷台の後ろに大きな字で「TOYOTA」と書かれている日本製の小型中古トラックでした。

この様に海外でも日本車の評価が高い事も、中古車買取専門店が急速に増えて来た大きな理由です。

中古車買取専門店では買取った中古車は業者専用のオークションで販売しますが、業者の中には買取った中古車を主に輸出している所もあります。

中古車買取専門店の中には他のお店では買取りを断られる様な年式の古い車や事故車、不動車（故障車）でも買い取ってくれる所がありますが、この様な業者はたいていの場合輸出が目的です。

先にも述べた様に日本製の中古車は新興国や発展途上国ではよく売れますので、国内では買手がつかない様な古い年式の車や事故車でも買い取ってくれるわけです。

事故車や不動車でも

事故車や不動車でも買い取ってくれるのは修理用の「パーツ取り」の目的もあります。
あらゆる車種、あらゆる年式の日本製中古車が現役で走り回っている国には修理工場もたくさんありますので、当然修理用のパーツが必要になります。
その様な修理工場では簡単に手に入る比較的新しい年式の車のパーツよりも、むしろ手に入り難い年式の古い車のパーツの方が貴重品です。

中古車買取専門店の多くは買い取った車を国内のオークションで転売して利益を上げるビジネスモデルですが、いざとなれば海外にも販路があるという事は、中古車買取を支える底辺を厚くしています。